ビーガンの話題を耳にすることが少しずつ増えてきています。大手のチェーン店がビーガンに対応した商品を提供したり、コンビニエンスストアで対応した商品が販売されるようになりました。
しかし話題になっているとはいえ、ビーガンが肉や魚以外に何が食べられないかなど、まだ知られていないことが多いでしょう。例えば、その一つがハチミツです。実はビーガンではハチミツを食べることができないのです。そこで、こちらの記事では、そもそもビーガンとは何なのか、そしてハチミツが食べられないことでの影響などを紹介します。
ビーガンとは
ビーガンとは、簡単に言ってしまえば、動物を搾取しないことを掲げ、その考えを実践する人たちのことです。ビーガンの考えはベジタリアンに比べると新しく、20世紀の半ばから広がりを見せています。ビーガンでは肉や魚といった動物性の食べ物をとることはありません。それだけでなく動物の搾取に繋がるため、命を奪わなくとも、卵や乳製品を摂ることもないのです。そんなスタイルは食生活に留まらず、革製品や毛皮なども利用することもありません。このようにビーガンでは動物を搾取しない考えを暮らしの中で実践しているのです。
動物(ミツバチ)の搾取
ビーガンとハチミツの関係で、ビーガンがハチミツを食べると勘違いされることも多いでしょう。その理由は、ハチミツをミツバチから取ることが問題がないと考えられたり、虫であるためビーガンと関係ないと考えられるからです。ですが、そもそも虫も動物に含まれます。
また虫であっても搾取していけないことは同じです。そのためミツバチの巣から、ハチミツを取り去ることは動物の搾取となるため、ビーガンではハチミツを食べないのです。これは歴史あるビーガンの団体、ビーガン協会のビーガンの定義にも書かれています。
様々なものに使われるハチミツ
ハチミツを直接食べないことは決して難しくないでしょう。ですが原材料としてそれが含まれているものを避けることは簡単でないかもしれません。なぜならハチミツは甘さを加えることにも利用されるからです。特に風味や甘さを加えるために使うことがあるのです。
例えば、健康を考えてオーガニックな素材を使う場合では、人工甘味料に置き換えて、ハチミツを使う場合もあります。従来であれば、オーガニック商品は健康を考えたものであるため、ビーガンの人には最適なものとなるでしょう。ですが、ハチミツに限っては、そうではないのです。
ハチミツの代用品の広がり
このようにビーガンでは、ハチミツだけでなくハチミツを含むものが食べられなくなります。ですが、その問題を解決するために考えられているのは、代用品を使うことです。先にも取り上げたビーガン協会では、アガベシロップ、デーツシロップ、メーブルシロップなど植物性のものを使うことをアドバイスしています。
また最近では、ハチミツがミツバチによって作られるプロセスを人工的に模倣して作った植物性のハチミツも開発されています。このようにハチミツを使わないビーガンに対応する動きも見られるのです。
ビーガン用の代用品(ビーガンフード)の誕生で、より制限の無い暮らしに
ビーガンでは、ハチミツだけでなく、魚、肉、卵、乳製品など多くの食べ物を食べることができません。そのため多くの食べ物を食べられないでしょう。しかしハチミツも含めて、その代用品が普及してきています。そして食の制限が以前よりも少なくなりつつあるのです。
現在ヨーロッパではビーガンが増加しつつあり、様々な代用製品や、それを使った商品が生み出されています。こうした流れは今後日本でも広がることになるでしょう。そして日本でも多くの制限から解放されることになり、ビーガンであっても食生活をより楽しめるようになっていくと思います。
ビーガンは虫も食べることができません。そんなビーガンと虫の関係については、こちらの記事で紹介しています。
ビーガンについては、こちらの記事で紹介しています。