最近では社会の多様化が進み、生活の中の様々なものが変わってきています。その一つとして挙げたいのは食のスタイルです。日本でも、ベジタリアンやビーガンなどに対応した商品が発売されて話題になりました。こうしたベジタリアンやビーガンを選択する人も少しずつ増えてきています。
しかしベジタリアンについて知られていても、ビーガンについてはあまり知られていないかもしれません。そこで、こちらの記事ではビーガンについて、そして何が食べられないかを簡単に説明したいと思います。
ビーガンとは
まずはビーガンについて簡単に説明したいと思います。ビーガンの考えが確立したのは20世紀の半ばで、ベジタリアンと比べると比較的新しいスタイルと言えるかもしれません。そんなビーガンですが、動物を搾取しない暮らしを追求しており、その考えは食事だけに留まらず普段の生活にも及びます。
例えば、動物の搾取になるため、毛皮や革製品を利用することはありません。そのため食事や服装など日々の生活の中で、動物の搾取を避ける暮らしを送っているのです。
ヴィーガンの定義や歴史は、ヴィーガン協会の公式ページで確認することができます。
肉類
ビーガンで食べられないものの代表とも言えるのは肉でしょう。それは動物の肉体であり、それを食べることは同時にその命を奪うことになります。もちろん、それはどんな種類の動物であっても、ビーガンにとって変わることはありません。また肉でなく骨や皮であっても同じです。
例えば、動物の骨や皮から作られるゼラチンをビーガンは食べることはできません。そのため、ゼリー、グミ、ヨーグルトなど数多くのゼラチンを使った食品を食べることができなくなります。
魚介類
魚介類も動物であるため、ビーガンでは食べることはありません。魚介類には、魚類、貝類が含まれますが、いずれも同じです。
思わぬものに含まれている例を挙げると、それはビールやワインの清澄材です。ビールやワインでは、その濁りや不必要な不純物を取り除く作業が行われます。それにはアイシングラスと呼ばれる清澄剤が使われるのです。これは魚の浮袋から作られものです。そのためビーガンでは、これを利用したビールやワインを飲めなくなります
卵
ベジタリアンの中には、卵を食べるグループがあります。それはオボ・ベジタリアンと呼ばれています。しかしビーガンでは卵を食べることはありません。オボ・ベジタリアンでは、卵が無精卵であれば、命を持つことはないため動物の命を奪わないとしています。そのため玉子を食べるのです。
しかしビーガンでは卵を取ることは搾取にあたると考えており、そのため卵を食べることはありません。卵はパンやケーキなどに含まれることが多く、マヨーネーズの原材料にもなります。プリンやアイスクリームなど思わぬものにも含まれることがあるため気を付ける必要があります。
乳製品
乳製品については、ベジタリアンの中で、乳製品をとるグループがいます。それはラクト・ベジタリアンと呼ばれています。しかしビーガンでは乳製品を食べることはできません。乳製品は肉や魚などのように何かの命を奪うことはありません。ですが、動物からミルクを集めることは搾取と見なされているのです。
そんな乳製品ですが、ミルク、チーズ、バター、そしてそれらを含むものです。例えば、チョコレートにミルクが含まれることもあります。意外なものに乳製品が含まれることがあるため、気を付ける必要があるのです。
虫
未来の食料資源ともてはやされている虫ですが、これもビーガンでは食べることができません。なぜなら虫も動物に含まれるからです。そもそも虫を食べることはないと思うかもしれませんが、食品の原材料に使われることがあります。
例えば、着色料に使われるコチニール色素は南米原産の虫から作られているのです。もちろんビーガンではコチニール色素が使われているものは食べることができません。コチニール色素は清涼飲料水や菓子、そして練り物などに利用されるため、気を付けておくと良いでしょう。
はちみつ
ビーガンで食べられないもので、意外なものはハチミツかもしれません。多くの人はハチミツを作るミツバチを動物と考えないでしょう。もし考えたとしても、ミツバチの命を奪うことはないため、問題ないと考えてしまうかもしれません。ですがミツバチは虫であるため動物になります。
またミツバチからハチミツを奪うことは、動物を搾取することになってしまうのです。そのためビーガンでハチミツを食べることはありません。
ベジタリアンが食べられない意外なものについては、こちらの記事で紹介しています。
ビーガンが食べられない意外なものについては、こちらの記事で紹介しています。
ビーガンについては、こちらの記事でも紹介しています。