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マクロビオティック(マクロビ)とは。知っておきたい特徴と歴史

最近ではビーガンなど食生活に関連する新しいライフスタイルが日本に伝わり、その選択肢が増えてきました。そんな中で、日本にもそれらに似たライフスタイルがあり、注目を集めています。それはマクロビオティック(マクロビ)です。

これは日本発祥の食のスタイルのことで、特に健康を考えたものになっています。これはベジタリアンなどの菜食主義と共通点もあれば、異なる点もあります。そこでマクロビオティックとは一体何なのか、そしてベジタリアンなどの菜食主義と何が異なるのか、紹介したいと思います。

マクロビオティックの歴史

マクロビオティックとは「マクロ」、「ビオ」、「ティック」という3つの言葉から合成された言葉です。それは「長い」、「生命」、「技術/学」で、簡単に言えば、長寿の技術ということができるでしょう。このようなマクロビオティックが始められたのは1930年代の日本でした。

マクロビオティックを提唱したのは、思想家の桜沢如一です。玄米を主食とする食事法に陰陽論である思想によって発展させて、それを普及させたのです。このようにして、長寿に生きられるように考えられた思想とその実践方法となるマクロビオティックが生まれたのでした。

マクロビオティックとは

マクロビオティックの大きな特徴となるのは、玄米を主食として副食に漬物や乾物を食べる食事法です。その思想的な側面からマクロビオティックを見ていくと、「身土不二(しんどふじ)」、「一物全体(いちぶつぜんたい)」という考えが柱となっています。

「身土不二」とは土地のものを食べることを意味しています。例えば、暑い地域に住んでいて、そこで取れるものを食べれば、暑さをしのぐような効果を得られると考えています。それは、同時に土地の伝統食の推奨とも言えるでしょう。また「一物全体」とは、これは玄米であれば、精米するのではなく、そのままの状態で食べることで、多くの栄養を受け取ることを意味しています。

マクロビオティックで推奨される食べ物

主食は玄米ですが、雑穀や全粒粉の小麦製品も主食として食べられています。動物性の食品ですが、肉や魚は基本的に食べません。ただし少量の魚介類であれば、食べることは可能です。

「一物全体」の考えから、野菜であれば、根、茎、葉など無駄なく食べることが推奨されます。そのため、魚介類についても、無駄なく食べられる小魚を食べることが良いそうです。砂糖についても、精製された精製糖を使うのではなく、黒砂糖など無加工に近いものが推奨されています。

ベジタリアンとマクロビオティックの違い

基本的に肉や魚を食べないため、ベジタリアンとの共通点があります。ただし、マクロビオティックでは、少量の魚介類を食べることが可能となっており、完全な菜食主義者でないことが違いとなっています。そもそもベジタリアンを選択する場合は、環境保護や動物保護が理由となることが多いでしょう。

しかし、マクロビオティックでは、健康に長生きすることが目的となっています。そのため、両者の食事法の目的が大きく異なること気を付けた方が良いでしょう。

ベジタリアンについては、こちらの記事で紹介しています。

まとめ

近年、ビーガンやベジタリアンといった新しい食に関わるライフスタイルが日本でも広まりつつあります。しかし日本発祥の食事法マクロビオティックがあり、現在注目を集めているのです。

マクロビオティックは、健康を重視した食事法で、玄米を主食にして、無駄なく食材を利用するものです。動物性の食品を避けることでは、ベジタリアンと共通する部分もありますが、少量の魚介類を摂取する点や、その目的が健康と長寿に重点を置いている点で異なります。このような違いを理解して、自分の求めている食事法が何か考えて、気になる食事法を取り入れていくと良いでしょう。

参考:日本CI協会日本安全食料料理協会