ビーガンという言葉を耳にすることは少なくないでしょう。ビーガンは動物を搾取しない生活を送る人々のことです。そのため食事では動物性の食材を避けることなり、食べられないものが幾つかあります。
そんなビーガンの人々が食べないものの中には意外なものも含まれています。そして、ビーガンの人々が、その食べ物や食材を食べないことは、あまり知られていないでしょう。
こちらの記事では、そんなあまり知られていないビーガンの人々が食べることのできない食べ物や食材について紹介したいと思います。
目次
- 基本的にビーガンが食べないもの
- 出汁を含む食べ物(鰹出汁)
- チョコレート
- ゼラチンを含む食べ物
- マヨネーズを含む食べ物
- 一部の着色料
- ビタミンD3
- シェラック(フルーツワックス)
- 一部のワインやビール
- 一部のパン
- 白砂糖
基本的にビーガンが食べないもの
まず最初にビーガンの人々が食べられないものを紹介します。菜食主義と言われていることからわかるように肉や魚を食べることはありません。これは一般的なベジタリアンに共通することです。
しかし以下の食べ物も、生き物の虐待や搾取と捉えて、ビーガンの人々はは食べることはないのです。その一つが卵や乳製品です。ベジタリアンの中には卵や乳製品を食べる人もいますが、ビーガンの人々は食べません。
また蜂蜜も生き物の搾取となるため食べることはないのです。またベジタリアンでは意見が分かれる昆虫ですが、ビーガンでは生き物を食べることはないため、もちろん昆虫を食べることはないのです。
ヴィーガン協会のヴィーガンの定義や歴史は、ヴィーガン協会の公式ページで確認することができます。
ビーガンが食べない意外な食べ物や食材
ここからは、あまり知られていないようなビーガンの人々が食べないものについて紹介します。
1、出汁を含む食べ物(鰹出汁)
出汁は日本料理の基本調味料とも言えるものです。植物性の昆布出汁であれば大丈夫ですが、動物性の出汁はビーガンの人々は食べることができません。例えば味噌にも出汁入りのものがあるように多くの食べ物に含まれています。そのためお惣菜はもちろん、料理に使う素材にも既に出汁で味付けされているか気をつける必要があります。
2、チョコレート
ビーガンの人がチョコレートを食べないと聞くと驚くかもしれません。実はチョコレートには乳製品が含まれているものがあるのです。そもそもミルクチョコレートが作られているように、チョコレートに乳製品が使われることは一般的なのです。そのため現在ではビーガン向けの動物性の素材を使わないチョコレートも販売されています。
動物性の素材を使わないチョコレートについては、「リッタースポーツチョコレートのヴィーガンチョコレート」で紹介しています。
3、ゼラチンを含む食べ物
ゼラチンといえば、ゼリーを思い浮かべる人も多いでしょう。ヘルシーなデザートとしてゼリーは人気がありますが、そんなゼラチンをビーガンの人は食べません。ゼラチンは動物の骨や皮に含まれているコラーゲンを原料としているからです。お菓子として食べられるグミにもゼラチン使われていますが、このように多くの食べ物にゼラチンが使われていることに気をつける必要があるでしょう。
ゼラチンを使わないグミは、こちらの記事で紹介しています。
4、マヨネーズを含む食べ物
マヨネーズは多くの食べ物に使われる重要な調味料です。例えば、サラダやお好み焼き、たこ焼きなど多くの食べ物にマヨネーズは使われています。しかしマヨネーズには卵が利用されており、ビーガンの人は一般的なマヨネーズを食べることありません。ただし現在では卵不使用のマヨネーズがあるため、そうしたものが利用されています。
5、一部の着色料
食材には着色料を使っているものもあるでしょう。そんな着色料には動物性のものもあるのです。それはコチニール色素です。コチニール色素は中南米原産のコチニールカイガラムシから作られたもの。赤色の着色料として使われており、清涼飲料水、酒、菓子類に利用されることがあります。一般的な着色料であるため、食べ物や食材にコチニール色素が使われているか事前に確認することになります。
6、ビタミンD3
ビタミンDは強い骨を作る健康に重要な栄養素の一つです。健康食品に含まれており、例えば朝食用のシリアルやヨーグルトなどに加えられることもあります。そんなビタミンDですが、ビタミンD2とビタミンD3があり、ビタミンD2は植物由来であり、ビタミンD3は動物由来なのです。そのためビタミンDが含まれている場合、それがビタミンD3かどうか確認することになるでしょう。
7、シェラック(フルーツワックス)
シェラックとは聞き慣れない言葉かもしれません。シェラックはフルーツに光沢を与えるためにフルーツワックスとして利用されることがあります。そんなシェラックは、東南アジア原産のカイガラムシの分泌物から作られているのです。こちらも動物性のものとなるため、シェラックを利用した果物などをビーガンの人々は食べることありません。
8、一部のワインやビール
ワインやビールはアルコール飲料の代表的な存在です。そんなワインやビールも、ビーガンでは飲めないものもあるのです。というのも、その製造過程で濁りや不必要な不純物を取り除くために清澄剤が利用されます。しかし魚のうきぶくろなどから作られるアイシングラスを利用することがあるのです。もちろん、そうした情報は製品に書かれているわけではありあせん。そのためワインやビールを購入する際には、ビーガン対応か確認する必要があります。
9、一部のパン
パンといえば、その主な原材料は、小麦粉、酵母、砂糖、塩です。しかし加えられるのは、これだけとは限りません。例えば、牛乳、バター、卵が加えられることもあるのです。例えば、クロワッサンにはバターが加えられています。また一部のパンには、その焼き色を良くするためにとき卵を塗ることもあります。そのためパンを購入する際には、牛乳、バター、卵などの動物性の原材料が使われていないか注意する必要があります。
10、白砂糖
砂糖には、その製造過程で動物性の成分を含むものを利用することがあります。それは上白糖とも呼ばれる白砂糖です。その製造過程の際に使われるのが、動物性の素材である骨炭。骨炭とは動物の骨を炭にしたものです。それは白砂糖の製造の際に濾過や脱色の際に使われているのです。つまり白砂糖には動物性の素材を使うことになるため、ビーガンでは食べることができません。そのため、白砂糖が含まれているものを見分ける必要があるのです。
ビーガンの基本的な情報については、こちらの記事で紹介します。