ラクト・オボ・ベジタリアンという言葉を聞いたことはあるでしょうか。初めて聞く人が多いかもしれません。ラクト・オボ・ベジタリアンとはベジタリアンの種類の一つのことです。実はベジタリアンと言っても、誰もが同じ考えを持っているわけはありません。中には肉や魚以外にも食べれないものがあり、食べれないものによって、ベジタリアンの名前が変わるのです。
そこで今回紹介したいのはラクト・オボ・ベジタリアンとは何か、そして他のベジタリアンとの違いや、食べられるものについてです。それでは簡単に紹介したいと思います。
目次
ベジタリアンと卵製品
ベジタリアンというと肉や魚といった動物性の食べ物を避けた食生活を送る人のことを意味しています。そんなベジタリアンの中に卵を食べる人がいると聞くと驚く人もいるかもしれません。なぜなら卵も動物性の食べ物だと考えるからです。
しかしベジタリアンには卵を食べる人もいるのです。なぜなら食用で食べられる卵のほとんどは無精卵であるため卵からひなが生まれることはないのです。つまり、卵は命を宿したものでなく、それを食べることで命を奪うことはないと考えるため、ベジタリアンの中には卵を食べる人もいるのです
参考: 海外の食と健康についてWebマガジン『healthline』の「Do Vegetarians Eat Eggs?(ベジタリアンは卵を食べますか?)」
ベジタリアンと乳製品
ベジタリアンと卵の関係を考えると、ベジタリアンと乳製品の関係もわかりやすくなるでしょう。乳製品も動物性の食品と考えることができますが、それは動物の肉ではありません。動物の生命活動の中で生み出されるものですが、それを取ることで動物の命を奪うことはないと考える人もいるのです。このような考えから、ベジタリアンの中には乳製品を取る人もいるのです。
こちらの記事では、ビーガンと乳製品の関係について説明しています。
ラクト・オボ・ベジタリアンとは?
ベジタリアンには乳製品を取る人もいれば、卵製品を食べる人もいます。そのため動物性の食べ物を避け、肉や魚を食べるベジタリアンには種類があることがわかるでしょう。このようにベジタリアンでも卵製品や乳製品を食べる人のことを、「ラクト・オボ・ベジタリアン」と呼ぶのです。
「ラクト」はラテン語の牛乳に由来しており、「オボ」は卵に由来しています。こうして卵や乳製品を食べるベジタリアンを、他のベジタリアンと区別するために「ラクト・オボ・ベジタリアン」と呼んでいるのです。
ラクト・オボ・ベジタリアンが食べられるもの
卵製品と乳製品には様々なものがあります。ラクト・オボ・ベジタリアンは卵製品や乳製品を食べることができますが、その中には多くの日常的な食べ物が含まれています。わかりやすいもので言えば、牛乳や卵は、まさにそのままのものです。
乳製品で言えば、チーズやヨーグルトもわかりやすいでしょう。しかし、アイスクリームやチョコレートなどにもミルクが含まれており、多くのものが乳製品に含まれるのです。
卵製品で言えば、パンが特に一般的なものでしょう。それ以外にもクッキーなど菓子類も卵製品にあたります。またマヨネーズにも含まれており、ラクト・オボ・ベジタリアンはベジタリアンであっても、こうしたものを食べることができるのです。
オボ・ベジタリアン
もちろんベジタリアンにも様々な考え方があります。そのため卵製品は食べるが、乳製品を食べない人もいます。こうした肉や魚、そして乳製品を食べない一方で、卵製品を食べるベジタリアンのことを「オボ・ベジタリアン」と呼びます。
卵はパンや菓子類に使われ、またマヨネーズにも含まれています。そのためオボ・ベジタリアンでは、こうした食品を食べることができるのです。
ラクト・ベジタリアン
ベジタリアンの中には乳製品を食べるが、卵製品を食べない人もいます。こうした肉や魚、そして卵製品を食べず、乳製品を取るベジタリアンを「ラクト・ベジタリアン」と呼んでいます。
乳製品ですが、牛乳はもちろん、チーズ、ヨーグルトなど日常的に食卓に上がるものが多く含まれています。そのためこうした乳製品を取るベジタリアンは少なくないのです。
まとめ
ベジタリアンと言うと、一般的に肉や魚を食べない人のことをイメージするでしょう。しかし卵の捉え方からわかるように、ベジタリアンの中にも様々な考え方があるのです。
そのためベジタリアンは大きなカテゴリーであって、その中には「ラクト・オボ・ベジタリアン」、「オボ・ベジタリアン」、「ラクト・ベジタリアン」といったように様々な種類があるのです。
こうしたベジタリアンの種類を理解することで、何を食事に出して良いか、区別することができ、大きな間違いを避けることができるはずです。
ベジタリアンには多くの種類があります。こちらのページでは、そんなベジタリアンの種類について紹介しています。